長かった激痛から逃れる(2)
茨城県 山本 真衣 さん

お腹がすっきりしていると、気持ちが良いだけでなく、笑顔が自然にこぼれました。心から嬉しいと、気持ちにもゆとりがでて、自分じゃないみたいに思うくらいです。ある朝、腰痛も無く起床できたのには、自分でもびっくりしました。日中も腰痛は気にならなくなりました。  私の過去の症状に対して、鯰江先生は次のようにコメントしてくださいました。「良導絡の測定から、全身の自律神経、特に交感神経の状態がわかるのですが、山本さんの交感神経の一部が異常なくらい緊張していることがわかりました。

緊張すると血管は収縮して、血流障害を起こします。血流障害を起こしている組織はうっ血して、硬く、体温の低い、冷たい組織になっています。その組織の冷えによって内臓たとえば小腸の蠕動運動が抑制される結果生ずるのが冷え性や便秘であって、その腹部の影響は他の部位の故障の原因にもなっています。例えば、肩こりや頭痛、頸痛などは、内臓とくに下腹部と関係があります。これでもか、これでもかと次々に激痛がやってきたのは、山本さんに早くこのこと(体内のつながり)を気付かせるための試練であったと考えるべきであって、山本さんは数少ない選ばれた人なのです。

激痛の部位同士はある意味で原因と結果の関係にあり、そのつながりさえ分かれば、同時に施術して、同時に治癒しても不思議ではないのです。今までの整体院、接骨院、鍼灸院の施術は各部位の緊張緩和と血流障害除去に役立っており、決して無駄ではありませんでした。山本さんの交感神経を緊張させた第一人者は鎮痛剤です。鎮痛剤は長期間飲用するものではありません。鎮痛剤は人の神経に強く働きかけるものです。たとえ山本さんが強力な精神の持ち主であったとしても、その影響に打ち勝つことはできません。

打ち勝つよりも服用を中止するのが一番良かったのです。もう1つ交感神経を緊張させていたのがストレスです。子供の頃の山本さんは他人に良く気を使うやさしい心の持ち主だったのでしょう。他人を傷つけないために、自分が傷ついてしまっていました。今、そのような子供が少なくなっているので、貴重な体験です。成人近くになってからのストレスは身体に対する将来不安であったと推測されます。子供の時から、あれだけ激痛に悩まされ、出口の無いトンネルの中にいたような情況にあって、よく我慢できたと思います。

私のような治療者から言わせれば、貴方は決して精神が弱くはありません。とてつもなく長い期間、不安による血流障害に耐えてきたのですから」2008.2.16. 今朝は、とても身体が軽く、楽に動けて身体もポカポカし、充実した気分でいられるので嬉しくて、とにかく、この気持ちを感謝と共にお知らせしたくなりました。4年前に乳がんを患った母を心配し、自分の情報収集のつもりで購入した雑誌をふと読んでみました。不思議な事に、先生から教えていただいた事や免疫について等載っている記事が、自分の中に素直に入ってきて、それまで半信半疑だったことも続けられたりして、とても気持ちが落ち着いています。

「冷えた身体を岩盤で温めたい」と先生に言った時「本格的にやるには、まだ体力が・・・。あと1ヵ月は内臓を鍛えてからの方が良い」と言われましたので「ああ、そうなんだぁ・・・」と思いながら、一方で、「では、どうしたら・・・」と思っていました。結局、呼吸法とカイロの増加により体中の冷えがどんどん解消されるようでした。これまで、寒いと動けず、じっと固まっていた私が、動くようになると身体が温まり、気持ちもポカポカと陽気になります。心が温まるとゆとりができて、人の言うことがすんなり受け入れられるようになるようです。

今まで、主人に迷惑をかけているのではと気にしながらも動かない自分にストレスを感じていました。先ほど、ストレッチでもと思い、TVの前にマットをひいて寝転んでみたら、半年位前に主人が買ってきてくれたDVDが目に留まりました。それは、[健康になるストレッチング]NHK、(身体と精神の緊張をときほぐすストレッチング、体と気分のリフレッシュ、体の柔軟性を高める、血行がよくなる、疲労の回復を早める)でした。今思うと、何と私にピッタリな!と感じますが、その当時は「これをやって少しは元気になってよ」と責められているように解釈していたようです。

また、「健康な主人には、私の苦しみはわからない!」といつも思っていました。しかし、最近心の余裕がでてきたせいか、新しい気付きを得ました。それは、「ジムなどで努力して健康を得ている人もいるということ」「時間が無いといって、何もしなかった私」「病院や整体院に通っても、自分で出来ることもしなかった私」「私は責められているのではなく、見守られている」ということでした。体がガチガチですと心もカチカチになっていました。心にゆとりがあると、すんなりと受け入れられるのですね。