健康情報は旬な記事を抜粋し、エッセイは、館長が独自の視点で書き上げたものです。
これを読んで頂ければ、与野健康プラザがどういう施設か、ご理解頂けると思います。

健康情報

要注意『ノロウイルス』大流行  2017.2

冬の病気の定番

ノロウイルスは、一度かかると免疫ができるとも言われていますが、ノロウイルスにも数多くの種類や型があるので、もし別の型に感染すれば、発症してしまいます。症状は突然の嘔吐や下痢、腹痛、時には発熱や頭痛、筋肉痛を伴うこともあり、抵抗力の弱い高齢者、小児などが感染すると重症化することがありますので注意してください。発症した場合には、水分と栄養を補給して体力の低下を防ぎ、すぐに医師の診断を受けることが大切です。主に、ウイルスに汚染された生カキをはじめとする二枚貝から感染します。調理法などで予防すれば感染は防ぐことが出来ます。

食品は85℃以上で1分間以上加熱

85℃以上で1分間または70℃以上で5分間以上しっかり加熱する。ノロウイルスを殺すには加熱が確実。

手洗いは最低でも10秒以上かけ、2回洗う

帰宅時、排便の後、食事前、調理や配膳の前などは必ず手洗いを。洗った手は、清潔なタオルや紙タオルでふき取る。タオルの共用はしないように。

部屋の消毒

手がよくふれるドアノブ、蛇口、手すり、電気のスイッチなどは市販の塩素系漂白剤(塩素濃度約5%)を水で薄めた0.02%液で消毒し、10分後に水ぶきする。

【0.02%液の作り方】※500mlのペットボトルのフタを裏返して漂白剤を入れ、ボトル1杯の水で薄めれば完成。

◎マスクは効果絶大

ノロウイルスは口から体内に入らなければ感染しません。ウイルスの飛まつが舞っている可能性がある、トイレの掃除や、おう吐物の処理の際には必ずマスクを。

トイレは流す前にフタをする

フタをしないと細かなしぶきがトイレ内に舞い上がり、90分間も漂うことが分かっています。

渋柿スプレーで撃退

渋柿に含まれるタンニンという物質がウイルスをがっちりと固め、ウイルスの活動を止めてくれます。

☆渋柿スプレーの作り方

  1. 熟していない渋柿をお湯で5分ゆでる
  2. さました柿をすりおろし、ガーゼでろ過して果汁だけにする
  3. 消毒用アルコールと果汁を2:1の割合で混ぜる
  4. スプレー容器に入れて完成

※渋柿が無い場合

市販の柿渋液を消毒用アルコールで10倍に薄め、スプレー容器に入れて使用します。この時、臭いが強いので柿渋液は必ず「無臭」のものを選んでください。

※ノロウイルスに感染した人が、1~2日で症状が治まっても、ウイルスの排出はその後2~3日間、長いときは1 週間以上続くので充分注意して下さい!

タミフルに要注意

故 アーチ-・コクラン 医師

今、インフルエンザが猛威を振るっていますが、医者にかかると必ずといっていいほど処方されるのがタミフル。日本では常識ですが、世界では非常識です。猫も杓子もインフルエンザの予防接種を受けていますが、果たして本当に必要なのでしょうか。2014年4月、英国に本部を置く「コクラン共同計画」(*)から、インフルエンザ治療薬・タミフルに関する調査報告が発表され、世界中に衝撃が走りました。タミフルはインフルエンザにはほとんど効かないうえ、高い確率で副作用が出るという結果が出たからです。発表された内容は以下のようなものでした。

1)タミフルはインフルエンザに効くか?

答え:効かない。タミフルを使用した成人インフルエンザ患者の発症期間は6.3日。投与しなかった成人患者の発症期間は7.0日で、早く治るという明確な結果は得られなかった。

2)タミフルは安全か?

答え:安全ではない。副作用として成人の4%、小児に5%に吐き気や嘔吐が見られ、3・1%が頭痛を訴えた。また、タミフルを予防的に服用した人の1・1%に精神的の異常の症状がみられた。

この報告が大きな意味を持つのは、9623人のデータを解析して行なわれた最も信頼のおける調査だからです。それを可能にしたのはタミフルの製造元である巨大製薬企業・ロッシュから臨床データを入手することができたからです。この調査報告の発表が行なわれたあと、「コクラン計画」は提携関係にある英国医師会報編集局と共同で各国の政府にタミフルの使用を再検討するよう声明を出しています。

英国では国民の8割に処方できる膨大な量のタミフルを備蓄していたので、メディアは一斉にトップ扱いで報じました。他の欧州諸国も膨大な量の備蓄をしていましたが、医療の現場では以前からタミフルの評価が低かったため、あまり使われず、EU諸国でのタミフルの売り上げは、全体の数%程度でした。米国も以前からタミフルの効果に懐疑的で、米国疾病管理予防センターが、タミフルの使用を推奨しているのは、入院が必要な重症の患者さん、65歳以上の高齢者、5歳未満の小児、気管支喘息、糖尿病などで免疫の落ちている人に限っています。

それに引き換え、日本では依然、インフルエンザになったら即、タミフルが当たり前。厚生労働省の治療ガイドラインを見ても、生命の危機がある重症患者から軽症の患者まで(10代を除く)、タミフルは第1選択薬とされています。パンデミック(世界的大流行)に備えた備蓄の量も半端ではありません。日本では2013年4月時点で6310万人分のインフルエンザ治療薬が備蓄されそのうちの5424万人分がタミフルでした。

その結果、なんとタミフルの売り上げの約8割は日本市場となりました!もはやタミフルにとっては、日本の市場なしでは立ち行かない状況になっています。*コクラン共同計画: 英国に本部を置き様々な健康法、治療法、薬などが「本当に効果があるのかないのか」正しい評価をして、その結果を世界に伝えるために英国、スコットランドの医師故アーチ-・コクラン(写真)の提唱で設立された国際的医療評価機関。

シュガークラッシュ

コーラ

コーラを飲むと歯が溶けるとか骨が溶けるとか、一昔前にはそんな都市伝説が独り歩きしていましたが、実際はどうなのでしょうか。コーラといえばコカ・コーラとペプシ・コーラだけで炭酸飲料総生産量の9割以上を占めているそうです。大人も子どもも大好きなコーラですがコーラを飲むと身体にどんな変化が起きるのでしょうか。科学技術情報サイトの「CE Evolution」に掲載された、英国の元薬剤師のニラジ・ナイク氏(写真)がコーラを口に含んだ瞬間から体内で起こる様々な変化を約10分刻みに報告しています。

●10分後: ティースプーン10杯分の糖分(成人の1日の許容糖分摂取量に相当)が人体システムにアタックを開始。通常なら、これだけ多くの糖分を一気に飲み込めば吐き気をもよおすはずですが、酸味料として用いられるリン酸が甘みを抑えているため、飲みやすい口あたりに仕上がっています 。

●20分後: 血糖値が急上昇、大量にインシュリンが分泌されます。それに肝臓が反応して、糖分をすべて脂肪に変えます。

●40分後: カフェインの吸収が完了。瞳孔は広がり、血圧も上昇するなど、身体に徐々に変化が起きてきます。脳のアデノシン受容体が遮断されることにより眠気がなくなります。

●45分後: ドーパミン生成が活発になり、脳の“快楽中枢”を刺激。これはヘロインが脳に及ぼす影響とほぼ同等とされます。

●60分後: 腸管下部でリン酸がカルシウム、マグネシウム、亜鉛と結合して代謝を促進。大量の砂糖や人工甘味料によりカルシウムは体内では吸収されず、尿として排出されます。

●さらに60分後: この段階までくると、カフェインの利尿作用によりトイレが近くなり、コーラに含まれている水分はすべて体外に出ていきます。同時に、歯や骨の生成に使われるはずだったカルシウム、マグネシウム、亜鉛はナトリウム、電解質、水分とともに排出されてしまいます。また、糖分は体内ですばやく吸収され血糖値を上げますが、それを下げようとしてインシュリンが急速に分泌されるため“低血糖状態”に陥ってしまうことがあります。

英国の元薬剤師のニラジ・ナイク氏

これを「シュガークラッシュ」と呼びます。この症状には、身体のだるさ、イライラ感、めまい、発汗、震え、手足の冷えなどがあり、アメリカで精神疾患と診断される症例の約3割はシュガークラッシュが遠因だとする声もあります。つまり、コーラに限らずカフェインや糖分を多く含む炭酸飲料水は長期にわたって飲み続けると身体に良くないということです。シュガークラッシュは飽食の国日本にすでに上陸しています。また、コーラに含まれている「カラメル色素」には発がん性物質M-4Iという物質が含まれていますが日本のコーラに含まれているM‐4Iは、アメリカのコーラと比べるとなんと18倍!半端でない量の発がん性物質が日本のコーラに含まれているのです。ニラジ・ナイク氏は、かつて大勢の高血圧や糖尿病患者の薬摂取をやめさせることに成功してきました。

そうした患者の多くは、日常的に炭酸飲料を飲む習慣があったそうです。そこで、ナイク氏がしたアドバイスは、炭酸飲料の代わりにレモン果汁やライム果汁を絞った水を飲むことでした。これだけでも、健康は劇的な改善を見せました。つまり、砂糖を多く含む飲料は高血圧や、糖尿病あるいは心疾患といった代謝の疾病に大きく関係しているということです。ナイク氏の研究によれば、よくこうした病気の犯人として挙げられる飽和脂肪や高コレステロールよりも、砂糖の方が大きな要因になっているそうです。

歯に対する影響も深刻。コーラのような炭酸飲料水は砂糖や腐食物質であるリン酸が大量に含まれて、歯を徐々に溶かすと言われています。細菌が酸を作り出すために必要な時間はわずか20秒なのに、酸の効果は30分も続き、時間をかけて飲むほど、このダメージが強くなるそうです。 コーラを初め砂糖たっぷりの飲み物には注意が必要です。

大量の肉をたべても動脈硬化に関係しない

中国広東省梅州市梅県区

中国広東省梅州市梅県区(バイケンク)という人口70万人ののどかな農耕地域の話ですが、中国ではここ梅県の住民は皆、健康で長生きするという伝説があり、実際にその平均寿命は男性77.3歳、女性83.2歳と中国内で最長寿を誇っています。しかし、梅県の人々は、他の長寿地域と明らかに異なり、日常の食生活の中で大量の豚肉を内臓とともに食べる習慣があるのです。 世界の長寿を誇る地域では、とうもろこしや米、麦など脂質の低い穀物類からカロリーを摂取しており、高コレステロールの豚肉を大量に食することはありません。油ぎった豚肉料理を食べるにも関わらず長寿である秘密を解明するため、ある外国の製薬メーカーが調査したのです。

その結果、尿検査の分析結果で、住民の尿にタウリンという物質が非常に大量に含まれていることが判明し、このタウリンの作用によって長寿なのではないかという結論に達したのです。このタウリンは医薬品でも使用されていますが、アミノ酸の一種で、ストレス抑制と体内の余分なコレステロールを排出する効果があります。 通常、食事から摂取されたコレステロールは、肝臓内で胆汁に変化します。胆汁はどんどん肝臓に溜まり、一杯になるとコレステロールが血管へと流れ込みます。

しかし、タウリンは肝臓に取り込まれると、胆汁と結びついて自ら体外へ排出されるので、肝臓の脂肪を減少させる力があるのです。 タウリンは魚介類や動物の内臓に特に多く含まれます。梅県の人たちの大量肉食は体力を維持するため内臓も好んで食べるので結果的に血管疾患の発病を抑え、長寿を生み出す要因となっていたのです。これは、肉をどんどん食べても動脈硬化には関係ないということなのです。 今から20年以上前の1996年3月に発表された、米国内科学会(ACP)*の健康人に対する血清脂質検査の指針は以下のようになっています。

  1. 検査は総コレステロールのみで十分
  2. 検査結果が正常ならば、5年間は再検不要
  3. 35歳以下の男性と45歳以下の女性では、検査不要
  4. 35歳~65歳の男性と45~65歳の女性では、検査しても構わないが、不可欠ではない
  5. 65歳~75歳の人には、検査が必要かどうかは不明(科学的根拠無し)
  6. 75歳以上では不必要
  7. 冠動脈疾患&動脈硬化症の患者は、以上の限りでない

日本は今までなんと無駄なコレステロール対策を延々と続けてきたのでしょう。 現代医学は国の援助で不必要なコレステロール対策のための厳しい基準を定め、高コレステロール患者を検査で無理やり作り出し、コレステロール低下剤をせっせせっせと飲ませてきました。そればかりか、不必要なコレステロール低下剤を無理やり飲まされた数えきれないほどの大勢の健康な人たちが、副作用で健康を損ない、新たな病気で苦しむことになったのです。

*米国内科学会:本部がフィラデルフィアにある全米で米国医師会(AMA)の次に大きな医師の集まり。13年前から日本にも支部があったというのにいったい何をやってきたのでしょうね。本部の発表はしっかり伝えて欲しいものです。

健康情報

血糖値スパイク  2017.1

血糖値スパイク

食事を食べたすぐ後の短時間にだけ、人知れず血糖値が急上昇し、やがてまた正常値に戻る。それが、「血糖値スパイク」です。困ったことに食後時間がたった空腹時の状態で行われる通常の健康診断では、ほとんど見つからないのです。ところが最新調査で、なんと1400万人以上の日本人に「血糖値スパイク」(図)が生じている可能性が明らかになってきました。スパイク (spike) は、英語で大釘や、とがったものを示す語で野球やサッカー選手が履く靴をスパイクシューズと呼んでいます。

最近の研究で、糖尿病ではない人の中に、「普段は正常ですが、“食後の短時間だけ”血糖値が急上昇する」という現象が起きていることがわかってきました。健康診断で正常と言われていた働き盛りの世代65人のうち、20人で「血糖値スパイク」が起きていることが判明。また別の調査では、やせ型の20代女性の5人に1人に、「血糖値スパイク」が起きているというデータもあります。老若男女、誰にでも起こりうる問題なのです。

厄介なことに、この「血糖値スパイク」は空腹時の血糖値を調べる通常の健康診断などではなかなか見つけられません。食後1~2時間のうちに血糖値を調べない限り、「血糖値スパイク」が起きていることに気づきにくいのです。これが日本人に急速に蔓延している可能性が明らかになってきました。血糖値が高くなるとどうして危険なのでしょう。それは血管を傷つけるからです。

特に180を超えて上がったり下がったりするとスパイクが始まり血管をガリガリ傷つけ始めるから危険です。細胞から大量の有害物質「活性酸素」が発生し、細胞を傷つけ破壊してゆきます。血管の壁が傷つくと、それを修復しようと集まった免疫細胞が、傷ついた血管壁の内側に入り込んで壁を厚くし、血管の内側を狭めていきます。それが「動脈硬化」です。空腹時血糖値と食後高血糖値の差が大きいほど、血管の内皮が傷つけられて動脈硬化になりやすく、将来心筋梗塞や脳梗塞などの合併症の危険性が高まるのです。

また「血糖値スパイク」が生じるとインスリンの多い状態になり、脳の中に「アミロイドベータ」という有害な老廃物が蓄積して脳の神経細胞を死に至らしめアルツハイマー型認知症を引き起こします。さらにインスリンには細胞を増殖させる働きがあるため、がん細胞の増殖も促す危険性が指摘されています。対策としてまず食べる順番を「野菜」⇒「肉・魚」⇒「ご飯・パン」にすること。

食物繊維を多く含む野菜などを最初に食べると、食物繊維が腸の壁をコーティングし、後から糖が入ってきた時に、その吸収をゆっくりにする作用があります。その次に食べるなら、タンパク質や脂質を含む肉や魚など。胃から腸へ運ばれる際、タンパク質や脂質に反応して「インクレチン」というホルモンが放出され、その働きで胃腸の動きが遅くなります。その後にご飯やパンなど糖質を含むものを食べれば、消化吸収に時間がかかるため、血糖値の上昇が緩やかになるのです。

とはいっても、糖質をたくさんとれば、やはり食後の血糖値の過剰な上昇を招きますので糖のとりすぎには気をつけましょう。次の対策は 「朝ごはん」をちゃんと食べること。「ごはん抜き」は厳禁。実験によれば、1日3食を規則正しく食べている時には「血糖値スパイク」が生じなかった人でも、朝ごはんを抜くと、昼食の後に“血糖値スパイク”が発生。朝食も昼食も抜くと、夕食の後にさらに大きな「血糖値スパイク」が生じてしまうことがわかりました。つまり、しばらく何も食べずにいた後の食事では、“血糖値スパイク”が一層起きやすくなるのです。

忙しくても、きちんと3食食べることが、“血糖値スパイク”を解消する重要なポイントだったのです。最後に食後すぐの「ちょこちょこ動き」が効果的です。「血糖値スパイク」を抑えるには、運動も大事なのです。と言っても、そんなに大したことをしなくても効果があることが、最近の研究で明らかになってきました。食事のあと、「食休み」と思って動かずにいると、とくに 「血糖値スパイク」が起きている人はなかなか血糖値が下がらず、血糖値の高い状態が続いてしまいます。ところが食後すぐにちょっとした散歩をした程度でも、速やかに血糖値が下がることがわかったのです。

メニエール病には多量の水飲みが効く

北里大病院の長沼英明医師(神経耳科)

東京都内のピアノ教師の女性(54)がめまいに襲われたのは、六年前の七月でした。外を歩いていて、急にぐるぐると景色が回り出しました。暑さのせいかと放っておいたら、やがて寝起き時にめまいと吐き気が続きました。近所の医院の内科では「疲れでしょう」との診断でした。一カ月ほどして、左の耳が聞こえにくくなりました。友人らといても左隣の声が聞こえず、向かいの人の声「は?」と聞き返すほどでした。初めて耳鼻科で検査したところ、左耳の聴力が落ちていました。メニエール病と診断され、血流改善薬など薬を処方されました。服用を続け、めまいは起こらなくなりましたが、だんだん聞こえなくなり、脈打つような耳鳴りも始まりました。

メニエール病は、平衡感覚をつかさどる三半規管や耳石器と、聴覚をつかさどる蝸牛(かぎゅう)を満たすリンパ液(内リンパ液)が増えすぎて水膨れを起こし、平衡感覚や聴覚に狂いが生じる疾患と考えられています。めまいと聴力低下、耳鳴りが起こり、特に耳の障害は最初は片耳で始まりますが、やがて両耳に及ぶなど進行するのが特徴です。一般的に、リンパ液を調整する高浸透圧利尿薬や、血流改善薬など薬物で治療しています。

薬で改善しなければ過剰な内リンパ液を放出させたり、内耳の神経を切断したりする手術もあります。いずれもめまいは治りますが、聴力低下の進行を止めるのは難しいとされています。そこで注目されているのが「水分摂取療法」です。前出の女性も十二月、北里大病院(神奈川県相模原市)でこの療法を受けました。薬は飲まず、水を一日に約1.5リットル飲む治療法です。半年ほどして左耳の聴力が回復しました。

耳鳴りは多少残りますが「上手につきあっているので、日常困ることはない」と言っています。「水を飲むことで、内耳の血流の循環が良くなり、蝸牛の機能が改善します。メニエール病を引き起こすと考えられる抗利尿ホルモンの分泌も抑えられるので、めまいも聴力も改善します」。2000年からこの治療を始めた北里大病院の長沼英明医師(神経耳科)は説明しています。

女性は1・5〜2リットル、男性は2〜2・5リットルの水を毎日飲む。薬は基本的に使わず、めまいや耳鳴りなどが起きたときの対処法として用いる。ただし、事前に心臓や腎臓などに問題がないことを確認する必要がある。約3カ月で改善の自覚が出始め、「飲み続ければ九割は改善する」と長沼医師は言っています。

メニエール病: メニエール病でしょっちゅう倒れていた60代の男性に液体ゼオライトをコップの水に数十滴入れて飲んでもらいました。1時間後にまた戻ってきて調子がいいから続けて飲みたいということでした。それからというもの一度も倒れることがなくなり元気にしています。(東京 60代 男性)

めまい、頭痛、ひざの痛み: 以前からめまい、頭痛、ひざの痛みを抱えていました。加齢に伴うことだから仕方がないとあきらめていましたが、あるところから液体ゼオライトを知り、3ヶ月前から飲んでいます。今ではこれら全ての症状が消え快適に毎日を過ごしています。(東京 70代 女性)

ライオンが動脈硬化にならない理由

ライオンが動脈硬化にならない理由

ライオンは肉ばかり食べているのになぜ動脈硬化にならないのでしょう?でも、ウサギに肉ばかりを食べさせると動脈硬化を起こすのです。ウサギは草食なので肉は食べません。そんな兎にせっせせっせと肉を食べさせ、超高脂血症になったといって、人間にも同じように当てはめて、肉を食べすぎると動脈硬化になると発表したロシアの学者がいました。そんなお粗末な研究成果が西洋医学を中心に現在に至るまで引きずられてきました。実際に、ウサギに1日1gのコレステロールを与えると、血中コレステロール値が正常のmg/dlから急上昇して、500~1500mg/dlもの超高脂血症になります。

しかし、肉食動物であるイヌやネズミなどに同じような実験をしても、高脂血症は発生しません。ライオンは肉ばかり食べているのに動脈硬化にならないのに、ウサギに肉ばかりを食べさせると動脈硬化を起こす理由は、それぞれの小腸のしくみの違いにあります。ウサギにコレステロールを含んだエサを与えると、そのまま小腸に到達し、小腸の粘膜からほぼ100%、無差別に吸収されて、そのまま血液中に放出され、血中コレステロール値が急上昇し、超高脂血症になってしまいます。

しかし、ライオンなどの肉食動物は、コレステロールを大量に与えても、1回の食事から小腸が吸収するコレステロール量は決まっていて、必要な分だけ吸収して、それ以外は便から体外に排出されるので、血中のコレステロールは上昇しないのです。肉食動物の場合、コレステロール(脂肪)に対して、小腸から吸収するのを調節するバリア機能が高いのに対し、草食動物の場合はその機能が低いか、もしくはほとんどないのです。

そもそも、「コレステロールが動脈硬化の原因である」という学説が誕生したのは、ウサギを使った実験から始まりました。1913年にロシアの医学者アニスコフがコレステロールをウサギに食べさせたところ、大動脈にコレステロールが沈着し、動脈硬化が見つかった結果から、「コレステロールが動脈硬化の原因である」という学説が誕生しました。そして、この学説に西洋医学は飛びつき金儲けに利用したのです。

しかし、どうですか。人間とウサギは一緒でしょうか?そうです。一緒ではありませんよね。しかも、実際には人間の腸はウサギよりもライオンに近いのです。人間は肉食動物と同じで、コレステロールの過剰な吸収に対するバリア機能を備えており、小腸でコレステロールを必要な分だけ取捨選択して吸収します。入ったコレステロールが100%吸収される、などということは決してありません。

ということは、「肉食は動脈硬化に結びつかない」ということがわかってきたのです。今まで何十年も信じられてきた「コレステロール動脈硬化説」は覆され、西洋医学の医者の間で動揺を与えつつ瞬く間に広がっています。これからどうやってコレステロール低下剤を患者に売りさばいたらいいのだろうか。コレステロール低下剤を稼ぎ頭として長い間大儲けをしてきた製薬会社にとってはもっと深刻で頭を抱えています。

何しろ日本だけでも年間2000億円以上、米国だけで3000億円近くという莫大な売上を提供してきた超おいしい市場がグラグラ揺るがされ始めているのですから。それにしても間違った学説から作られた得体の知れない「コレルステロール低下剤」という怪物に無数の人々が傷つけられ、カネをむしり取られてきたという事実を無視するわけにはいきません。

今年100万人以上ががんになる

西台クリニック院長の済陽高穂医師

国立がん研究センターは、今年新たにがんと診断される人は国内で101万人になるという予測を発表しました。これは1975年の約5倍の水準で、昨年の予測から約3万人増え、初めて100万人を突破する模様です。国は、高齢化が主な要因だなどと間違った説明をしていますが、本当の原因は他にあるのです。間違ったがん治療を根本から改めなければ、これからもがんは増え続ける一方です。予測は2012年までのがん発症者数の推計値などを元に、従来の傾向が続くという前提で算出したそうです。後で予測を上回ったか下回ったかを調べ、がん対策の評価にも役立てると言っていますが、自分たちの力不足はおくびにも出しません。

予測によると、新たに今年がんと診断される人は男性約58万人、女性約44万人。男性で最も多いのは前立腺がんで9万3千人。胃がん、肺がん、大腸がんと続く。女性は乳がんが9万人で最も多く、大腸がん、肺がん、胃がんの順でした。男女合計では、大腸がんが約15万人で最も多く、昨年より1万1千人増える予測。次いで多かった胃がんと肺がんはほぼ横ばいでした。

がんによる死亡者は男性22万人、女性15万4千人の計37万4千人と予測されています。男性は肺がんが5万5千人で最も多く、胃がん、大腸がんと続きます。女性は大腸がんが2万4千人で最も多く、肺がん、胃がんの順でした。片野田耕太・がん登録統計室長は「大腸がんの発症が増えたのは高齢化が大きな要因。一方で胃がんも高齢化の影響は受けるものの、原因となるピロリ菌の感染者が減っているので横ばいにとどまった」と説明していますが、まったく間違った分析です。

夢の新薬という触れ込みで次々と新薬が発表されてきましたが、一体どうなっているのでしょう。原因は高齢化などというもっともな理由を付けて矛先をかわそうとしていますが、がんで死んでゆく人は増える一方です。確かに世界的に見れば65歳以上の高齢者が総人口に占める割合を示す高齢化率は日本は24・4%で世界1位ですが、2位のドイツは21・1%、3位のイタリアは21%、フランス17・5%(同16位)、米国は13・63%(世界41位)というように高齢化しているのですが、ドイツ、イタリア、フランス、米国ではがんの死亡数は増えていないのです。

西台クリニック院長の済陽高穂医師(写真)は、米国での例を挙げて、高齢化ではなく食生活の変化が要因だと指摘しています。「米国では、がんなどの現代病が増え続けて国家の財政を圧迫していることが1970年代から問題視されていました。それで当時のフォード大統領が、栄養問題特別委員会を設置し、国民の栄養と病気の関係を徹底的に調査させたのです。その結果、現代病は薬では治らないという事でした。がんを減らすには食事の内容を変えなくてはいけない、ということがわかったのです」。

「それを受け、FDA(食品医薬品局)や米国国立がん研究所が、健康のための数値目標を設定したり、がん予防に効果があると言われる食べ物の作用の研究を進めたりするようになりました。その国家プロジェクトの成果が実って、1992年以降、増え続けていたがんの死亡数が減少に転じたのです」。もちろん日本でもそのようなプロジェクトを組んで国を挙げてがん死亡率を減らそうと努力してほしいのですが、現在真剣に?取り組んでいるのはがん検診率の向上というからお先が暗い状況です。

塩

「塩」は人体が必要としているミネラル成分の塊。糖質、脂質、タンパク質、ビタミンと並んで、5大栄養素の一つとして数えてもよいほど大切な栄養素です。塩は減塩するよりしっかり摂った方が長生きします。塩の摂り過ぎは血圧を上げると言われますが、実のところ、塩が血圧を維持しているのです。つまり、無理な減塩によって必要なナトリウム量が得られないと、生命維持に必要な全身に血液を巡らせる為の血圧が保てなくなってしまいます。また、極端な減塩は、血圧を維持出来ないだけでなく、体のだるさ、筋力・気力の低下、たちくらみ、冷え症、下痢、脳卒中、心筋梗塞など、様々な症状が出てきます。人間にとって「塩」は不足することはあっても、過剰になる状態は起きにくいのです。血液に水分が行きわたるとともに、腎臓の働きにより、体を巡った水分と一緒に塩分も排出されていきますし、塩を多く口にすれば喉が渇き、たくさん水を飲むことになり、その分、尿とともに、余分な塩分は排出されます。

本人が健康で、腎臓が正常に働いていれば、塩分が体に蓄積していくことはありません。大事なのは、塩を制限するのではなく、上質なものを摂取するようにすること。現在販売されている塩の大半は化学的に精製が行われており「精製塩」という、人為的にかなり加工された塩です。精製塩の99%以上が塩化ナトリウムで構成されており、原料は天然塩ですが、含まれている物質は「精製」という化学的製法により、天然塩とはまったくの別物になってしまっています。

古代の日本では海藻に潮水をかけて焼き、塩を作っていました。その後、様々な海塩採取方法が考案され塩づくりは日本の文化のひとつになっていました。江戸時代の赤穂藩は塩田開発を奨励し整備を行い、塩は赤穂の特産品となり、赤穂の藩財政を支えていました。しかし、1971年に全ての塩田が閉鎖され、専売公社の販売する大量生産型「精製塩=塩化ナトリウム」が登場し、1997年、「専売制廃止」まで『食卓塩』(写真)として使われ続けました。近代日本が、塩を専売制にしたのが明治時代の1905年。

日露戦争の戦費調達の為です。戦後もこの制度は続き、昭和24年に日本専売公社が設立されて、昭和46年には塩田を廃止して、元々砂漠地帯の海水淡水化や工業用の塩を作るための技術を全面導入し、純度99%を超える塩化ナトリウムが「食塩」として定着することになります。元々、日本では非常に質の良い天然塩が多数採れていたのですが、太平洋戦争後に米軍がやってきて、日本の塩をほとんど規制してしまったのです。

その結果、民間で塩を作ると規制違反行為になってしまうため、何もできない状態が続き、天然塩を作る能力がほとんど無くなってしまいました。その結果、食塩と呼ばれる精製塩は本来人間にとって必須なミネラル分(カリウム、カルシウム、マグネシウム等)が殆ど取り除かれた塩化ナトリウムが99%以上も含まれる塩となり、とりすぎは血圧を上げ病気のもとになってしまったのです。よく聞く減塩商品にも注意してください。塩の旨味を補うために、大量の化学調味料が使われているからです。そして減塩のため保存性が悪くなるので、添加物も山ほど入れます。そのため、減塩により発ガン性などが上昇している場合もあるのです。