体験談
埼玉県 主婦 69才

今から40年前に、心臓がドキドキし、呼吸困難に陥ったことがありました。それ以来、病気知らずの体で通してきましたが、昨年7月末、40年前と同じ様な発作が生じ、翌月16日も続けて発作に見舞われました。心臓の動悸は激しく、血圧は急激に上がり、呼吸困難のために立っていられない状態になりました。すぐ病院に行き、検査しましたが、その時はすでに落ち着いていて心電図にも異常は認められませんでした。応急処置として、心臓を氷で冷やしました。

翌々日、大学病院に行き二回に渡って検査しましたが、やはり異常は見つかりませんでした。8月30日、再び血圧が190に上がり、動悸が激しく、息切れのする苦しい状態に陥りました。この時も検査をしたのですが、やはり「異常なし」と言われました。発作が起きた時はあれほど苦しかったのですから、何でもないはずがないと思いました。

もしかしたら、とんでもない重症の病気なのかしら?私の不安感はますますエスカレートする一方でした。いつ何時発作が起きるか分からないので、心配で外出することも出来ませんでした。そんなとき、知人の紹介で、与野健康プラザのことを知り、すぐに尋ねて行きました。まず始めに気流測定とAMI測定をしてもらいました。手足のツボからの電流値により自律神経や気の状態がわかるのだそうです。

また、触診により初めて分かったことなのですが、首から肩、肩甲骨、背中まで、骨のような硬いコリが生じていたのです。私は今まで肩凝りなど一度も感じたことがなかったのですが、コリすぎて無感覚になっていたそうです。その他にも思いもよらぬ部分にコリや痛みがあることがわかり、驚きました。東洋医学では、内臓の動きや自律神経のアンバランスは、全て体表面に現われてくると言われており、私の場合、肺経、心経、心包経などに異常が認められたということでした。

そして、その原因は体に対する不安感のためであると言われました。一般に、人は神経過敏になると、心臓の動悸が聴覚ではっきりと確認することが出来る場合があるということで、私の場合どうもそれに該当するようでした。動悸が聞こえてくると無意識的に40年前のことを思い出し、急に不安になるために血管が縮み、血圧が上がり、全身が硬結状態になるのだろうという説明でした。

その後、薬はすぐに止めて、自律神経の調整と全身の硬結をとってもらいました所、3回位で壮快になり、不眠症や目の疲れがなくなり、歩行も楽になりました。今現在、発作は全くなく、月に一度健康維持として通っています。今まで病気になったらまず薬、それで効かなかったら病院へというのが決まったコースでした。そして、病院は体の中の器官が悪いものとして、検査します。

検査結果が異常を示さない限り、「なんでもない」ということになります。その後は異常値が検出されるまで、あちこちの有名な病院回りが当たり前です。しかし、人の体は肉体と心から成り立っていて、心の原因が以外に大きな比重を占めると思いますので、薬の副作用で苦しむ前に、早いうちに人体を全体的に調べるのが必要ではないのでしょうか。また、心と体の異常が体の表面に硬結やその他の異常として現れ、その異常をとれば治療につながるという東洋医学的考えは見直す価値があります。